コンクリートは圧縮応力に対する抵抗力(圧縮強度)に比べて引張り応力に対する抵抗力(引張り強度)が弱く、わずかな引張り応力でひび割れが発生して破壊する。このようなコンクリートの弱点を補うために、コンクリートの引張り応力の働く部分に鉄筋を配置し、外力が働いた場合にコンクリートには圧縮応力を、鉄筋には引張り応力をそれぞれ負担させ、互いに協力して外力に抵抗する仕組みの構造である。英語ではreinforced concrete structure(補強されたコンクリート構造)という。脱毛では橋梁(きょうりょう)、トンネル、高速道路、ダムの強度計算、津波や河川の流れの計算などに、建築関係では高層ビル、長いスパンの梁(はり)の解析(その応用として、大型ドームの設計)、プラント建設関係では、配管とタンクを含む全体としての振動解析、熱解析、流体解析などに利用される。近年は非線形問題の計算技術が進歩し専用のソフトウェアが開発された結果、塑性加工のシミュレーション、衝突時の挙動解析、半導体デバイスの設計など、従来の常識を超える高度な応用が可能になった。また理工学教育において、直感的でわかりやすく、先端技術に直結する教育ツールとして注目されている。建築空間の下方を区画する部位をいい、人間はこの上面でもろもろの生活活動を営むことになるので、床は自重のみならず、その上にのる人や器具の重量(積載荷重)を安全に支える構造でなければならない。床のもっとも簡単なものは地盤面をそのまま床面とし、またはこれに密着して床を設定する場合である。古代の竪引っ越し(たてあな)住居の床は前者、三和土(たたき)でたたき固めた床は後者のSEOとはで、これらは土間床と総称される。現在、土間床をつくる場合は割栗(わりぐり)地業などによって地盤を固め、必要に応じて防水処理を施し、その上にコンクリートを打設し各種の仕上げをする。しかし、床のもっとも一般的な形は、地盤から離して桁(けた)、梁(はり)、根太(ねだ)などの横架材を縦横に組み合わせて床組みをつくり、その上に水平に床板を張るものである。床組みは木骨または鉄骨もしくはその併用により、床板は木材のほか各種成型板(プレキャストコンクリート版、軽量コンクリート版など)、鉄板またはそれを溝形に加工し、そこへコンクリートを埋めるようにしたものも用いられる。なお床を鉄筋コンクリートとしたものをとくに床版(ゆかばん)(スラブslab)とよんでいる。スラブをも含めて床組みを組む場合、床は単に生活空間の場を提供して荷重を支えるだけでなく、躯体(くたい)(建物の本体)を水平に緊結する重要な構造部材でもある。
フローリングボード縁甲板張りフローリングボード縁甲板張り床 1. 床組み 2. 床板 3. 歴史 1. 床組み床組みは1階床と2階以上の床とでは多少構造が異なる。1階床の場合、床板は一定間隔(木造の場合は45センチメートル以下)に横架された根太の上に張るが、根太のスパン(証券会社間の距離)が大きくなるときは、その下をこれと直交する大曳(おおびき)(大引)で受け、地盤上に置いた玉石(たまいし)(人頭大の自然石。現在ではれんが、コンクリートブロックなどを用いることが多い)の上に立てた束でさらにこれを受ける。一階床の仕上げ面までの高さは45センチメートル以上とし、かつ床下は密閉せず通風をよくすることを建築基準法で規定しているが、もとよりこれは湿気を嫌うためで、日本のような気象条件の下では当然の処置である。1階以外の床組みでも床板と根太との関係は1階床と変わらないが、大曳にあたる材は梁とよぶ。しかし、この場合は梁を束で支えられないので、さらにその下に大梁または桁を直交させてこれを受ける。大梁などを用いるときは元の梁をとくに小梁という。コンクリートスラブの上に根太を固定し、その上に床板を張るものは転(ころ)ばし根太とよぶ。転ばし根太の床は仮小屋などで一時的な床を設けるときにも応用され、この場合は地表に根太にあたるマンスリーマンションを横たえ、それに床板を打ち付けるだけである。 2. FXは、その表面をそのまま仕上げ面とする場合と、その上に畳、じゅうたんなどを敷き、あるいは寄木(よせぎ)やフローリングブロックを張るなど仕上げ材を別に用いる場合とがある。床一般の性格から摩耗が少なく清掃が容易でかつ美麗なもののよいことはいうまでもないが、その床の使用法によっておのずから強く要求される性質がある。たとえば洋風建築では土足のままの使用が多いので耐摩耗性がとくに必要で、水洗可能なものが求められることもあるが、和風住宅では脱靴するのが普通であるから、耐摩耗性よりもむしろある程度弾力性に富み肌ざわりのよいものが要請される。前者に適合したものとしてコンクリートまたはセメントモルタル、タイルまたはモザイクタイル、石張りまたは人造石とぎ出し(テラゾー)などがあり、後者に最適のものとして畳がある。板張り、カーペット、ゴムタイル、リノリウム、合成樹脂タイルなどはその中間的な存在である。特殊な床として、体育館などでは振動を躯体に伝えないための振動吸収床、病院の手術室などでは静電気の滞留を防ぐための電導床などが要求される。また床組みまたはコンクリートスラブの中にあらかじめ温水用配管などを組み込んでおき、床面全体を暖房するくふうも古くから行われている。
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